『ウランガラスって何?』
先日のこと、
お買取りでご訪問をさせていただいたお客様から
タイトルの
『ウランガラスって何?』
というご質問をいただきました。
ご家族の方がお集めになった「古道具類」「古民藝品類」「骨董品類」等々の
査定買取のご依頼にてご訪問対応中の一コマであります。
さて、いわゆるウランガラスの最大の特徴は
紫外線ランプ(ブラックライト)を照射すると
緑色に蛍光するということでしょうか。
【※上段掲載のキャンディーポット(ポンポン入れ)にブラックライトを照射したところ】
紫外線ランプ(ブラックライト)が手軽に入手できるようになった現代ではこのように蛍光する姿を簡単に見ることができますが、
以前読んだ何かの本にありましたが、
ウランガラスが世に出始めたころは、日が昇る時に紫外線が多く差し込む時にその光に翳して
蛍光を楽しんだようなくだりを読んだ気が致しますが、
元々は色ガラスを作るために様々な添加物を加えて緑色、黄色などの色ガラスを生産していたに過ぎず、
このような強く発光した状態を見ることはなかったのでは?と個人的には考えます。
当時はこの様に発光することすら知らないで所有していた方が多数ではないかと。
日本でウランガラスが主に生産されていたのは明治期後期頃からといわれております。
海外製のウランガラスと比べた時
自然光下でみた場合は日本製は色味が薄く感じ
海外製(アメリカ製やヨーロッパ製)は色味が強く出ている物が多く、
素材として含まれるウラン化合物が日本製の方が少ない影響と言われております。
また
「ウランガラス」というなら被爆するのか?
と心配される方がおりますが生産時に添加されたウラン化合物が微量の為
人体への影響はほぼ無いと言われております。
自然界にある放射線量とそもそも人体から出る放射線量と比べても微量です。
因みに「ウランガラス」という呼称(言葉)はドイツ語圏発祥で
英語圏では「バセリンガラス(ヴァセリンガラス)」という呼称となります。
さて長々ダラダラと書き連ねてまいりましたがウランガラスを含め
「古いガラス」
は古きものを愛でる人にはとても魅力的で
それは30年ほど前に見た時から私自身は何も変わっておらず
今でもたまに手元にあるウランガラス製品にブラックライトを当ててみては
「うわぁ、、、綺麗だなぁ、、、」
とつぶやいたりするのです。
令和6年7月某日 店主拝
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