『SEIKOSHA PRECISION 懐中時計』
ご依頼をいただきましたお客様にはお電話で工芸作家の花器やぐい呑みのお買取りとしてご訪問をさせていただいたのですが、
ご依頼品の中に電電公社に関係するものが数点確認でき
「電電公社にお勤めだったのですか?」
とお聞きしましたところご依頼者様のお父様がお勤めだったとのこと。
少しお父様の電電公社時代のお話をお聞きしつつ
「その関係部署でしたら懐中時計をお持ちではなかったですか?」
とお聞きしましたら、
「あ、ありますね、、あります!」
と別のお部屋からこの懐中時計をお持ちくださいました。
「かなりボロボロで家族でも引き取り手がなく捨ててしまおうか、、と」
お持ちいただいた懐中時計を拝見させていただきますと
確かに一見すると全体的に傷だらけでメッキが剥がれて地金の真鍮がみえている状態
しかしゼンマイを少し巻き上げてみたところ動き出し
裏蓋を開けて機械自体を見てみたところ錆が大きく発生しておらず
時計本体の角度を変えても止まることも無いようです。
この状態ですので・・・でよろしければお買取りをさせていただきます。
とお伝えしましたら
「お金になるのですか?」
と驚いておられ
他のお立合いされていたご親族様も一様に驚いておられます。
「海外の高いブランドものではないのにお金になるものなんですね、、」
「20年数年前までは蒐集家さんもそこそこいらっしゃり
もう少し高くお買取りできたのですが近年は蒐集される方も減ってしまい以前よりは安くなっているのが現状でございます。」
とお伝えしご依頼者様はじめご親族の方皆様にご納得をいただき
無事にご売却となりました。
意外な物に査定金額が付いたことに喜んでいただいたのか
他にも これは?どうですか?とご依頼者様とご親族様がお家中をみてくださいというお話に。(笑)
さて肝心の懐中時計でございますが
裏蓋には「日本電信電話公社 1953」
とあります。
戦前の逓信省時代の物よりはこの時期はメッキが薄かったのかかなり剥がれている個体でした。
しかしながら時代的背景を考えれば致し方ないと店主は思います。
古い時代の懐中時計や腕時計、見た目が汚れていても傷だらけでも、たとえ壊れていても
キタロウ商店へ一度ご相談くださいませ。
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