【出張買取】埼玉県さいたま市にてPierre Marie Francois Ogé作ブロンズ像をお買取りいたしました

『Pierre Marie Francois Ogé(ピエール・マリー・フランソワ・オジェ)作 ブロンズ像』

今回のご依頼品、当初お客様宅へお伺いをし遠目で拝見した時は、はて?ナイチンゲール、、、?でも何かを両の手に持っていたような感じ、、、??などと思ってしまいました。何故かと申しますとご依頼者様がお医者様ということもあり先入観での判断でございまして恥ずかしいなぁと自分自身の浅はかさを思い知った訳でございます。ではこのブロンズ像はナニ?ということになる訳でして、、、台座にある銘より作者(原型彫刻)はフランスのPierre Marie Francois Ogé(ピエール・マリー・フランソワ・オジェ)1849年~1913年というのはわかるとしてその題材です。オジェの活躍した少し前の画家にJean-François Millet(ジャン=フランソワ・ミレー)がおりました。レアリスムまたはリアリズム(写実主義)、バルビゾン派の創設者、、あの「落穂拾い」や「種蒔く人」「晩鐘」を画いた人といえばいいのだろうか。要は大巨匠でございます。ミレーのことはこの場で何か書かずともいいとして そのミレーの作品に「糸紬の女、オーヴェルニュの山羊飼の少女」といものがありまして、(オルセー美術館所蔵だったか、、、気になる方はタイトルにて検索してみてください。)その作品の少女をイメージしたのは明らかでございます。またミレーの作品では少女は両の手に羊毛を巻き取った糸巻き棒(または紡錘)を持っております。そうこれが今回のご依頼品であるこのブロンズ像の手から失われたものでございます。「糸紡ぎの女(少女)」が今回のご依頼品のタイトルかもしれません。さて、両の手の持ち物はいつ頃失われたのか、、はたまたご購入時より無かったものなのか、、、ご依頼者様にもお聞きしましたが最初からなかったような、、、と。推測ではございますが このブロンズ像は80年代日本がバブル景気に沸いた頃、沢山のレプリカが海外から日本へ持ち込まれたのですがご依頼品もまたそのレプリカであり(偽物、贋物ということではありません)最初からなかったのかもしれませんね。さて、最近はブロンズ像の市場価格は値下がりが激しいような状況ではございますがキタロウ商店では誠意買取いたしますので是非一度ご相談ください。