【出張買取】東京都新宿区にて明治期の国産燐寸燐票(ラベル)多数をお買取りいたしました。

『明治期国産燐寸(マッチ)燐票(ラベル、レッテル)』

新宿区のお客様より明治期の国産燐寸燐票の貼りこみ帳を数冊お譲りいただきました。
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ここで簡単に国産燐寸の歴史についてご紹介してまいります。
国産燐寸の歴史は江戸時代天保年間に国産に成功したとの史実があるようでございます。その後明治期初期に岩手県盛岡藩にて士族授産施策のマッチ製造所「葆光社(ほうこうしゃ)」が設立され我が国初の燐寸工場が作られました。明治期中頃となり全国的に燐寸工場ができ始め 明治30年代頃よりそれまでは輸入品であった外国製燐寸にかわり安定生産も可能となった日本製燐寸が日本から清国(現、中国)やインドはじめ東南アジアへ輸出が始まります。当時の生産量(年間生産量数十億個)のなんと八割が輸出されていたとのことですからその凄さがわかります。
さて、今回の燐票(ラベル、レッテル)ですが明治期30年代頃より広告入り燐票(ラベル、レッテル)が生産され始めるのですが、今回のご依頼品もその頃より大正期初期の物とも思われます。
またこの頃にすでに燐票(ラベル、レッテル)蒐集家が存在しております。
今回のご依頼品は神戸にあった会社のラベルを中心に蒐集されておりまして個人で蒐集されたものではなく その会社より蒐集家向けにこの状態で流通されたものかもしれません。そのあたりのことを蒐集されたご本人に聞ければそれに越したことはないのですが残念ながらすでに数十年前に他界されておりかないませんでした。
いずれにせよ、そのデザインにグっときてしまう店主でございました。
30年近く前まではたまにですが市場にて見かけたのですが最近はあまり見かけなくなりましたね、、、
今回の燐票は貼りこんでしまってますが状態は良いものでした。
弊店へお譲りいただきましたお客様に心より感謝いたします。

 

画像の転載をお断りいたします。

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